【5つに類型化!】対応はタイプによって変える

一定期間、あるいは長期的に学校に行かない生徒を、総じて「不登校」と呼びます。

おそらくみなさんもこのことに関してはよくご存知のところだと思いますし、また、異存のないところだとも思います。

しかし、このようにひと口に「不登校」と呼ばれる行動に対しても、



ですから、「不登校を何とかしたい、させたい・・・」というのはもちろんわかります。

しかし、実際のところ、その不登校のタイプによって対応の仕方を変える必要があるということも事実です。

では、ここでは不登校にいったいどんなタイプがあるのかということについて触れておきたいと思います。

不登校というのは、概して「他人とうまくなじめない」という悩みが形に現れた結果である場合がほとんどですが、その中でも、自分から他者に対して突っ張ってしまうタイプの不登校が多いです。

たとえば非行に走ってしまう少年少女の不登校は、このタイプに当てはまります。

次に、いわゆる「知恵熱」が出てしまうタイプの子どもも少なくありません

学校に行こうとすると、頭が痛い、のどが痛い、発熱する、咳が出る・・・といった具合に、体調が崩れてしまうのです。

これを「心身症」と呼びますが、このケースは、突っ張ってしまうタイプの不登校についで多いと考えられています。

あとは、ほかの部分では特に問題がないものの、どうしても他人の視線が気になってしまうというタイプの、いわゆる「対人恐怖症」タイプの不登校も少なくありません。

そして、一番気の毒なのが、学校における環境の問題ではなく、家庭環境に問題があるタイプの不登校です。

親や兄弟、もしくはそれ以外の同居人から暴力を振るわれる子供が自分を閉ざそうとしてしまうとき、このタイプの不登校に陥りやすいです。

また、自分が家族に対して暴力的な態度になってしまうというケースもあります。

そして、具体的な理由があるわけではないものの、もともとが引きこもりがちだった子供は不登校に陥りやすいことが知られています。

当然「いじめ」が原因で不登校になってしまうという事例は、これだけ問題視されている現在もなお、非常に多い件数を数えます。

よく、親は自分の子供の不登校は自分の力で解決したがるものだなどと言われます。

しかし、上記のように、不登校のタイプがあまりにも多いということを考えると、とてもではないけれど、親だけの力でどうにかできるものではないということがお分かりいただけることと思います。

専門知識やノウハウのある人の力を借りることも、不登校の対応としては非常に重要であるといえるでしょう。

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文部科学省による不登校のタイプの分類

文部科学省では不期的、定期的に様々な不登校の実態を調査しています。そこで不登校の登校の継続理由から「無気力型」「遊び・非行型」「人間関係型」「複合型」「その他型」5つに類型化してタイプを分けています

「無気力でなんとなく学校へ行かなかったため(43.6%)」
「身体の調子が悪いと感じたり、ぼんやりとした不安があったため(42.9%)」
「いやがらせやいじめをする生徒の存在や友人との人間関係のため(40.6%)」
「朝起きられないなど、生活リズムが乱れていたため(33.5%)」
「勉強についていけなかったため(26.9%)」
「学校に行かないことを悪く思わないため(25.1%)」

として不登校の割合も公表しています。ただ、最近の不登校のきっかけなどが複雑化しており、より多様化しているとも調査結果で現れているとしています。

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タイプの分類は様々

不登校のタイプは文部科学省が5つに類型化していますが6つのタイプ7つのタイプ10のタイプなど分類は多様です。どれを参考にしても良いと思いますが、まずはどのタイプに属するのかを現状把握することが重要です。

タイプによって対応が異なるので当然です。ここを見誤ると見当違いな対応になってしまうので不登校対策が意味のないものになりかねません。

文部科学省が類型化したものよりもより細かいタイプ分けされた指標もありますので確実にどのタイプなのかを現状分析する必要があります。

教育センターが制作したもの、心理療法センターが制作したものなどがすぐに見つけれます。

さらにその中で前駆期進行期混乱期回復期の4段階に時期を分けることが出来ます。より細かく現在の状況を区分化する事も出来るのです。

不登校に限らず、問題解決するためには現状をしっかりと理解することが大切です。それを理解することが不登校を解決するための第一歩となります。

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