【様子を見るだけでは解決しない!】不登校児の親の対応

不登校という悩ましい病理現象は、現在の教育現場、ならびに家庭における最大の問題のひとつであり、しかも最難関の課題となっています。

特に、不登校の子に対する親の対応の難しさは、簡単に表現できるレベルではないことも容易に想像できます。

なぜ親の対応が難しいかというと、親からすれば、子どもが学校に行っているのは当然のことであるという既成概念があるからです。

実際、今は不登校になってしまった子にしても、それまでは普通に学校に通っていたはずで、それがある日を境に突然「不登校」という現実を突きつけられるわけですから、親御さんの気持ちの持って行き方はあまりにも難しすぎると言えます。

しかも、不登校というのは、その解決方法をはじめ、いろいろな角度から現在分析が進んでいるその真最中であり、言い方を変えれば現在ちょうど過渡期に差しかかってきている段階です。

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問題解決の一番の可能性は親の対応

昔は不登校が問題になっていなかったというわけではありませんが、その事例が報告されるようになってきてから、どちらかと言えば遅まきながらその分析や研究が進められるようになったという現実があります。

親はその相談をしたくても相談できない、あるいは、相談しても解決には至ることがないといった状況が非常に多いのです。それだけに、不登校の子への



もちろん、近年特に学校の先生に頼ることができない時代が進んでいるというファクターもあるでしょう。しかしいずれにしても、だれもその方法を諭してくれず、ひたすら自分だけが背負いこまなければならないことが多いのが現状です。

もし自分の対応次第で事態がさらに悪化してしまい、万一のことがあったら・・・そんなふうに考えてしまうと、もはや不登校の子どもへの対応は恐怖でしかありません。

ただ、不登校の場合、やはり問題を解決できる一番の可能性は、親の対応ということになります。

なぜなら、不登校である以上、子どもが家にいる時間がほとんどであり、そんなときに接する人間は親しか存在しないからです。

ですから、正直なことを言ってしまえば、親が不登校の子にしてあげられることは少ないかもしれませんが、しかし親が子どもへの対応をおそれていたら、どこにも進むことができないのも事実です。

直接子どもに働きかけるのではなく、原因の究明や学校の先生との相談など、出来る事はしたほうが良いと言えることだけは間違いないでしょう。

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不登校で最初に行うべき親の行動と対応

わが子が不登校になってしまった場合、まず最初に行わなければならない事は叱る事でもなく、許す事でもなく



当然ですがそこが分からなければ先に進みません。ただ、



理由を聞いて簡単に答えが分かるのならそれを排除、もしくは乗り越える方法を伝える、手を差し伸べれば解決するのですが子供は理由を話さない事の方が多いです。

もしかしたら誰よりも親に学校に行きたくない理由を知られたくないと思っているかもしれません

そんな時に親の対応として問い詰めてしまっては、子供の居所がますます無くなってしまう可能性があるのです。下手に理由を探ってしまっては返って逆効果というケースも十分に考えられます。

しかし、理由を知らなければどうすることも出来ません。子供に感づかれないようにどれだけ子供の状況を把握できるかがポイントだと考えられます。

現在、不登校児は十万人以上いると伝えられています。現在、決して不登校が珍しいわけではありません。しかし、不登校が理解される日が訪れる事は無いでしょう。将来、進学、就職などで子供の頃不登校だったから仕方ないという理由で



からです。

とは言うものの焦っても、無理に通わせても上手くいきません。最終的には子供が自発的に学校に行こうという気持ちを持ってもらう必要があるからです。

不登校の理由がいじめなら転校することも視野に入れ行動することが出来ます。

しかし、中には本当に理由が分かりにくい不登校児も沢山います。ただ、それでも子供が学校に行きたくなくなる理由の種類はそんなに多くはありません

2000人以上の不登校を解決した不登校解決請負人の児伊藤幸弘氏がそう言っています。間違えた対応をしては逆効果!だからと言って様子を見るだけでも解決になりません

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不登校生徒、児童に対する親の対応

昔から教育現場における問題というのは、ことあるごとに非常に大きくなってしまうという側面がありました。しかしそれはある意味当然のことであるといえます。

何しろ子供という未熟な人間が集う場所で起こる上に、子供は私たちの大切な「資本」ですから、社会全体で問題視するというのはむしろ健全な姿勢であるといえるでしょう。

近年の教育現場における最大の問題点というと、これはやはり「いじめ」と並んで、またこの「いじめ」と関連しているとも考えられる「不登校」の問題でしょう。

不登校が昔はなかったということではありませんが、しかしやはりその問題の発生件数がひと昔前にくらべると飛躍的に大きくなっていることから、どうしても不登校を問題視せざるを得ないという側面も確かにあるのです。

しかし、問題が起こっているのは、学校ばかりではありません家庭での問題も非常に大きく、重いものとなるのが不登校なのです。

これはおそらく、実際に不登校の生徒や児童をお子さんにもつ親御さんでなければそのたいへんさを理解することはできないでしょう。

そして、たい ていの場合は「初めて経験する一大事」であるのが不登校です。

生徒、児童本人にとってももちろんですが、親御さんにとってもこれは



ということになるでしょう。そうなってしまったときに一番まずいのが、親が冷静さを失ったまま、悩んでいる子どもにぶつかってしまうことです。

もちろん親だからこそ子供とぶつかる必要はあるのですが、子供を保護、監視するという重要な役割がある親の責任は重く、それであるにもかかわらず、冷静さを欠いたまま子供につらくあたるのであれば、「それではどうしてそういう大きな問題になってしまう前に子供とぶつからなかったのか」という疑問ばかりが残ってしまいます。

もちろん、すでにその兆候があったことを察知していたかもしれませんが、しかしとにかく重要なことは、そういう状況になってしまったときに、冷静さを欠いたまま対応してしまうと、事態はさらに悪い方向に向かってしまう可能性が大きくなるということです。

もちろん、大変な事態を目前にして冷静でいることは難しいとは思いますが、そこで



といっても過言ではありません。

冷静さを保つために、学校の先生だけではなく、学校や地域の相談員の方にアドバイスを仰ぐという姿勢も場合によっては必要になるでしょう。

親御さんとしても乗り越えるべき高い山であることはわかりますが、子供はもっと厳しい状況と戦っているのです。

 

 

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